「ちりめん細工の今昔」に行って来ました

こんにちは、「おなまえひな(雛のおなまえ飾り)」管理人です。

昨日、2018年1月23日火曜日、たばこと塩の博物館で始まった展示「ちりめん細工の今昔」に行ってきました。また、同館との共同主催である、日本玩具博物館 館長 井上重義さんのご講演「ちりめん細(裁縫お細工物)の復興に取り組んで」を拝聴しました。

展示のこと

来場者は手芸の愛好家の方々でしょうか。おしゃれな方が多いのが印象的でした。自分な好きなものがわかっている印象を受けました。多くは女性で、時々男性、外国の方も。ちりめん細工というテーマだからか、年齢層は高めです。

大きくない会場ですが、平日ということもあってそれほどの混雑もなくゆったり観覧できました。

大きな吊るし飾りがたくさんあって、圧倒されます。一つ一つに工夫がなされていて素敵でした。女学校で使われていたという古い教本の展示や、古い古い作品も展示されていて、人の営みの豊かさを感じずにいられません。

買い物も

ミュージアムショップで、井上館長と、研鑽を積まれた手芸家の皆さんの著書であるる数々の本や、ちりめん細工のキットが販売されていました。

一般の手芸店でもキットは買えますが、違いはなんといっても「布」。日本玩具博物館では、職人さんたちの協力を得て、絶えてしまった正絹の二越縮緬を復刻され、それをキットに入れているとのこと。柔らかく、伸縮するので、縫いやすく手触りが良いそうで、たしかにすごく、優しい感じ…。

私がこちらの記事の作品を作った時は、手芸店のちりめんを使ったのですが、ごわごわしているんですよね。
「おなまえひな」でやりたいこと

復刻したちりめんの見本帳もいただきました。ミュージオンショップは期間限定なので、それが終わった後は、日本玩具博物館か、通販で購入できるようです。

講演のこと

日本玩具博物館のちりめん細工復興の流れを教えていただきました。

近頃では意外とちりめん細工は身近だと思います。まず存在自体知られているし、お土産屋さんでみかけることも多いです。復興前は全然見かけなかったなんて信じられません!デパートのお雛様売り場には、たくさんの吊るし飾りがありますし、近所の蕎麦屋さんには季節のちりめん細工が飾られます。

井上館長の「ブームも10年続くと伝統のようになる」という言葉が印象的でした。

他にも印象的な言葉をレジュメから引用すると「ちりめん細工の生命は型紙にあり、ちりめん細工の愛好家を増やすためにも、数多くの創作作品の型紙を出版物でオープンにして、できるだけわかりやすく解説することに努めてきた。」とあります。

井上館長自身は博物館のプロで、一切手芸はなさらないとのこと。つまり、上記は、作り手をとても尊重するとともに、一子相伝的な厳しい世界観ではなく、ともに楽しむ、ともに成長していくという、暖かなつながりが根底にあるのだなあと感じ、とても共感しました。

講演の最後に

質問時間をいただけたので、2つお聞きしました。

今後の出版のご予定は?

近日、「季節のつるし飾りとちりめん細工(日本ヴォーグ社)」が発売するそうです。それ以降は未定とのこと。

何を大切に蒐集活動を行なっているか

ここでにしかないユニークな視点であることを大切になさっていて、実際にミシュランから2つ星を得たりと評価されていることを教えていただきました。

まとめ

「ちりめん細工の今昔」は、たばこと塩の博物館で2018年4月8日までです。古き良き温かいものがお好きな方は、訪れてみると良いと思います。

https://sp.museum.or.jp/event_details/88548

スカイツリーの近くです。

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